top of page


化粧文化研究者ネットワーク 第75回研究会報告
テーマ:武田薬品工業株式会社 京都薬用植物園見学と講演 講演タイトル:「人間の嗅覚の多様性と化粧文化の変遷を考える」 講師:市邊 昌史 氏(一般社団法人 インターナショナル・セラピストユニオン (IUNT)代表理事) 日時:2026年9月17日 (木) 13時30分~16時30分 会場:武田薬品工業株式会社 京都薬用植物園 形式:対面 2026年9月17日(木)、武田薬品工業株式会社 京都薬用植物園にて、第75回化粧文化研究者ネットワーク研究会を開催した。ぐずついた天候が続く中、この日は天候に恵まれ、関東・関西から16名が参加した。研究会は、市邊先生による講演、武田薬品工業株式会社 京都薬用植物園 スタッフ 坪田 勝次さんによる植物園紹介、そして植物園見学の三部構成で行われた。 第一部では、市邊 昌史 先生より、「人間の嗅覚の多様性と化粧文化の変遷を考える」をテーマにご講演いただいた。先生は、香りを単なる化学物質としてではなく、「身体」「記憶」「文化」が重なり合って認識されるものとして捉える視点を提示された。私たちは何で香りを感じているの
9月24日


「フォーラム顔学2026」に参加して
みなさんこんにちは。ニューズレター編集委員の栗田知子です。 「フォーラム顔学2026」に参加するため、金沢工業大学まで行ってまいりました。金沢!美味しいお魚!美味しいお酒! 口頭発表29件、ポスター発表25件、作品展示6件に加えて、「捜査用似顔絵の実際」についてお話いただいたシンポジウムと、「顔を介して、脳は他者とつながる」と題された特別講演等々、興味深い内容が盛りだくさんで、頭に詰め込み過ぎたせいか後半はちょっとだけ具合が悪くなりました 笑 たくさんご紹介したいところではありますが、脳の反応と顔認識の関係性を分かりやすくお話くださいました、大阪大学大学院教授である中野珠実先生による特別講演「顔を介して、脳は他者とつながる」の一部をご紹介します。 -顔は鏡で見ない限り、自分では見えない。ということは、他者が理解するためのツールであると考えられる。- そう言われてみればと驚きました。 鏡や写真の発明に伴い、他者を理解するものから、自分も他者として自分を評価する対象となってしまっているそうです。普段、鏡や写真で見ている自分を本来の自分と認識していまし
9月18日
記事掲載の基本ルール
画像生成AIツールを使用した場合の表示について 画像生成AIツールを使用した場合は、画像生成AIツールを使用した旨と、可能であれば使用したAIツールの種類やプロンプトの概要等を本文中、またはキャプションに明示する。また上記内容は、世の中の状況に応じて、定期的な確認と更新を行うものとする。 メーリングリスト、SNSへの発信依頼文章についても上記ルールが同様に適用されるものとする。 インタビュー動画制作手順 ①インタビュー対象者にNL編集委員が連絡する ・インタビュー内容をざっくり ・日時(◯月◯旬ごろ) ②NL委員会内での日程調整 ・編集長、インタビュアー、動画編集者、見学希望者、を「調整さん」等を使い、上記◯月◯旬ごろの候補を5つ程度挙げておく ③インタビュー対象者との日程調整 ・上記候補の中からインタビュー対象者の希望日時を決める(全滅だった場合は②から仕切り直し) ④インタビュアーがスクリプトを制作 ・過去のインタビュアーのスクリプトを参照 ⑤動画編集者が録画を行う ・Zoomでスピーカーモードにして録画、ほぼ流しっぱで行ける感じ...
9月5日


フォーラムが楽しみでならない
みなさん初めまして。今年からニューズレター編集委員に加えて頂きました栗田知子と申します。どうぞよろしくお願いいたします。 今年のお盆休みは数年ぶりに花火大会に出向きまして、凄まじい人混みに気力と体力を完全に奪われて帰ってきました。。。ただ、花火自体はとても美しく迫力があり、想像以上に楽しめたので来年も足を運んでみようと思っています。静岡は伊東の、按針祭花火大会です。海から打ち上がる大輪の花火、とてもお勧めなので花火好きのみなさまは是非。 そんな私の最近の楽しみは、なんといっても来月開催の「フォーラム顔学2026」!! プログラムを眺めながらニヤニヤしております。 私、専門は「化粧品」と謳わせて頂いておりますが、顔学会のおもしろいところは専門がバラバラという点。全く異なる分野の研究をしている方々の発表を(会社に対して)堂々と聴きにいける学会なんて、私の知る限りでは顔学会しかありません。 ただバラバラといっても、それぞれがどこかで繋がっている学問が「顔学」なんです。化粧品関連はもとより、似顔絵、歯科矯正、心理学などなど、今年も題名を拝見しただけで興味
8月26日


化粧文化研究者ネットワーク第75回研究会ご案内 (講演と京都薬用植物園見学)
化粧文化研究者ネットワーク そして 顔学会 の皆さま 朝夕にはわずかに秋の気配が感じられるようになってまいりましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。 「化粧文化研究者ネットワーク第74回研究会」開催のご案内を申し上げます。 今回は、京都にある武田薬品工業株式会社の薬用植物園を見学させていただくことになりました。京都薬用植物園は、東洋薬用植物の植物園としては、トップクラスと言われています。また、見学と合わせて、この企画のコーディネートをして下さった 一般社団法人インターナショナル・セラピストユニオン代表の市邊昌史氏に、 「人間の嗅覚の多様性と化粧文化の変遷を考える」と題してご講演いただきます。 京都で貴重な体験ができるまたとない機会となりますので、多くの皆さまのご参加をお待ちしております。 2026年8月吉日 代表 北山 晴一 【 記 】 【日時】 2026年9月17日(木) 13:30 - 16:30 【開催
8月23日


第82回 顔学オンラインサロン開催報告
2026年8月18日 (火) 「フォーラム顔学2026見どころと、聴きどころ 顔学は面白い」 話題提供者 渡邊伸行氏(金沢工業大学教授) 今回の顔学オンラインサロンでは、9月12、13日に金沢工業大学で開催される「フォーラム顔学2026」を前に、大会長の渡邊伸行先生から、大会の見どころ、聴きどころについてお話しいただきました。 渡邊先生からは、まず開催地である石川・金沢の魅力がたっぷりと紹介されました。金沢工業大学の名称と所在地をめぐる、ちょっと意外なエピソードをはじめ、会場への交通アクセス、会期中の周辺での食事情報、さらには金沢ならではの美味しい食べ物まで、参加者にとって実用的でありながら、現地を訪れる楽しみを大いに膨らませてくれる内容でした。また、大会ロゴについても、金沢駅前のモニュメントと大会メッセージを結びつけたデザインに込めた思いが語られ、大会開催に向けた渡邊先生の熱意が伝わってきました。 学術プログラムも充実しており、一般演題は前回大会と同程度が集まっているとのことで、この点からも熱気ある大会となることが期待されます。招待講演では、大
8月19日


化粧文化研究者ネットワーク 第74回研究会報告
テーマ:Shiseido Beauty Park 誕生ストーリー(講演)と施設見学 講師:中西 裕子(資生堂グローバルイノベーションセンター ブランド価値開発研究所 SBP価値共創室室長) 日時:2026年7月11日 (土) 14時00~16時50分 会場:Shiseido Beauty Park 2F(https://shiseidobeautypark.shiseido.com/) 形式:対面とオンラインのハイブリッド 「資生堂グローバルイノベーションセンター」の1、2階が「Shiseido Beauty Park」にリニューアルされて約1年半が過ぎた。そこで、今回は新しくなった施設の見学に合わせて、刷新を担当された中西裕子氏に、リニューアルに関するお話をうかがった。 2025年1月のリニューアルでは、コロナ禍以降、人々の美に対する関心が、肌だけではなく心身の健康の領域にまで広がったことをふまえ、「肌・身体・心のつながり」をキーワードに大幅な刷新が行われた。 施設の1階は、最先端のサイエンスを社会実装した5つのラボから構成されている。
8月8日


第39回、40回美人画研究会報告
第39回美人画研究会を本年(2026年)5月23日(土)に開催し、第40回美人画研究会を7月5日(日)に開催いたしました。 今年は浮世絵美人画で有名な喜多川歌麿の没後220年に当たります。昨年の大河ドラマ「べらぼう」において、版元の蔦谷重三郎とともに活躍した歌麿が取り上げられ、その美人画に注目が集まりました。そこで、第39回美人画研究会では歌麿に関するレクチャーに加え、大首絵をはじめとする歌麿の浮世絵の鑑賞会、浮世絵の顔に目鼻口眉毛をマグネットで貼りつける「浮世絵福笑い」を行いました。 その際に、顔学会会員の東観崎繚氏に畑江氏が寄贈いただいた「歌麿の大判浮世絵の複製プリント」約30枚を展示し、参加者は美しい印刷物を間近で鑑賞しました。畑江氏はそれぞれの歌麿美人画について解説され、参加者がどの作品を気に入ったのかを問い、対話形式で楽しく語り合いました。歌麿の大首絵は背景が雲母摺り(きらずり)や黄潰しなどの大判版画ですが、ただ美しく描かれているだけではなく性格や感情、職業なども読み取れるように描かれているため、自分がどの作品に心惹かれたのかを考え
7月29日


特別顧問:原島博先生
1995年に日本顔学会の設立発起人代表として尽力され、その時、「顔学」という新しい学問を作ろうと思ったきっかけは何だったのでしょうか。また第二代会長をつとめ、現在でも特別顧問としてご活躍されている、原島先生にとって「顔学会は恩人」とは、どのような意味があるのでしょうか。
そして未来に向けて顔学会が社会に果たす役割としてどんなものがあるのでしょうか。
最後に自分の顔との向き合い方についての解説もありました。顔というキーワードから多様に展開する「原島ワールド」を、ぜひお楽しみください。
7月28日


第81回 顔学オンラインサロン開催報告
2026年7月21日(火) 「感性とウェルビーイング―幸せな顔の未来を考える」 話題提供者 都賀美有紀氏(関西学院大学特任助教) 今回の顔学オンラインサロンは、顔学会関西支部研究会の主力メンバーであり、関西学院大学工学部感性価値創造インスティテュート特任助教の都賀美有紀生に「感性とウェルビーイング―幸せな顔の未来を考える」と題し、感性とウェルビーイング、そして「顔学」との接点について感性工学の観点からお話しいただきました。 都賀先生は、感性を階層構造として捉え、研究されてきました。具体的には、香りの感性の可視化や、時系列評価に基づくハンドマッサージセラピーの感性価値構造、温水洗浄便座の洗い心地の因子とタイプ分析など、日常生活の中で私たちが、「心地いい」と感じるもの、ことを可視化し、数値化されています。 感性研究は、私たちが、「わくわくする」「素敵」「心地いい」と感じる気持ちの本質「感性価値」を探求し、高付加価値化、個人最適化によって社会ロスの低減に繋げ、SDGsやウェルビーイングの向上を目指すことを目的としています。本日のご講演では、その中
7月26日


化粧文化研究者ネットワーク第74回研究会ご案内 (横浜/オンライン)
化粧文化研究者ネットワーク そして 顔学会 の皆さま 紫陽花が雨に映える季節となりました。皆様いかがお過ごしでしょうか。 「化粧文化研究者ネットワーク第74回研究会」開催のご案内を申し上げます。 今回は、昨年1月にリニューアルオープンしたShiseido Beauty Parkにて、施設の企画・実行者に直々に開発背景やコンセプトに関するご講演をいただき、研究会と施設見学とを合わせて開催する運びとなりました。 講演パートはこれまで同様にハイブリッドでの実施になりますが、ご都合のつく方とは現地でお会いし交流を深められればなお幸甚に存じます。 多くの皆さまのご参加をお待ちしております。 2026年6月吉日 代表 北山 晴一 【 記 】 【日時】 2026年7月11日(土) 14:00-16:50 【会場】 Shiseido Beauty Park・ 2F Beauty Park Plaza(フロア右奥)
神奈川県 横浜市 西区 高島1-2-11 ※みなとみらい線 新高島駅1.2番出口すぐ)
https://shiseidob
6月17日
「いいね!」と「コメント」のやり方
「いいね!」 は各記事下右端の♡マークをポチしてください。 「コメント」 はページ最下部の「コメントを追加…」に入力 例↓ https://x.gd/7ay5F
5月31日


化粧文化研究者ネットワーク 第73回研究会報告
テーマ:おしろいから細胞へ ~科学が追いかけた「美白」の理想形 ①日本人が「白」に込めた願い ②古代から近代までの美白文化 ③美白のメカニズムと最新技術 講演者:仁木洋子氏(武庫川女子大学薬学部 健康生命薬科学科 皮膚生理学研究室 化粧品科学) 日時;2026年3月24日 (火) 会場:関西大学梅田キャンパス 形式:対面とオンラインのハイブリッド 第73回研究会では、仁木洋子氏を講師に迎え、「白さ」が日本においてどのような意味を持ち、どのように変遷してきたのかを、文化と科学の両面から紐解く貴重な講演が行われた。 日本文化における「白」の多義性 本講演で特に印象深かったのは、「白」が単なる色彩を超え、日本の宗教観や美意識、生活文化と密接に結びついてきた点である。 古来、日本人にとって「白」は明るさや清らかさ、無垢を象徴し、白い動物や装束が神聖視されてきた歴史がある。この精神的・象徴的な価値こそが、日本人が白さに抱く強い志向の土台となっている。 また、時代とともに「理想の白」も変遷してきた。古代において神聖性の象徴であった白は、平安時代には貴族女
5月21日




第38回美人画研究会・活動報告
「母なるものを美人画に描く」というテーマでメンバーが描いてきた作品です 2026年4月12日(日)江東区森下文化センターにて第38回の美人画研究会を開催いたしました。テーマは「現在のAIが対応できることとまだ対応できないこと」で、前半の研究発表は松永伸子の「AIを利用した美人画の作り方」と斎藤忍先生の「画像生成AIは印象派以降の絵画の生成は苦手」の2題でした。 私(松永)の発表では、①プロンプトを入れるだけで作れる美人画、②美人画の雰囲気や状況を細かく指示したプロンプトの入力で作れる美人画、③その美人画を「ルノワール風の油絵にして」や「色や雰囲気を変えてクリムト風にして」「竹久夢二の版画風に」など変化させて作れる美人画をお見せしました。使用した生成AIはChat GPTです。チャッピーは1分以内に好みの美人画をかなりの完成度で作成してくれます。しかしそれでは自分で描いたことにならないため、自分で下書きを描いたものを何度も手直ししながら変化させていく方法をいくつかご紹介しました。 AIが作成した美人画に満足したとしても、その画像はやはり自分の
4月14日
化粧文化研究者ネットワーク第73回研究会ご案内
化粧文化研究者ネットワーク そして 顔学会 の皆さま 少しずつ春の気配の強まりを感じる季節ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。 さて、年度末のお忙しい時期と重なり大変恐縮ですが、「化粧文化研究者ネットワーク第 73回研究会」開催のご案内を申し上げます。 ご存知のように、化粧と化粧品に関わる研究交流グループ「化粧文化研究者ネットワーク 」が設立されたのが、2005年のこと。それからすでに20年、春夏秋冬の年4回の研究会を重ね、今回は、73回目の研究会となります。場所は、大阪です。 今回もハイブリッドでの実施になりますが、ご都合のつく方とはぜひ現地でお会いし交流 を深められればなお幸甚に存じます。 これまで同様、多くの方々のご参加をお待ち申し上げます。 2026年2月吉日 ネットワーク代表 北山 晴一 【 記 】 【日時】 2026年3月24日(火) 14:00-16:45 【会場】 関西大学梅田キャンパス701会議室大阪府大阪市北区鶴野町1−5 アクセス:https://kandai-merise.jp/access/ 【形式】 対面とオン
2月20日


第75回顔学オンラインサロン開催報告
2026年2月10日(火) 「AIと美人画」 話題提供:美人画研究会 (以降敬称略:松永伸子、麻生りり子、斎藤忍、井手清彦、城戸崎雅崇、河合直樹) 最初に、画像生成AIによる世界各国の美人の顔の紹介がありました。続いてメンバー共通のプロンプト「もっと美人にして」で、各メンバーが昨年の美人画研究会で描いた作品が、どのように変化するかという事例の紹介がありました。大きく変わる作品もあれば、ほとんど変わらない作品もあるという興味深い結果となりました(松永)。 画像はクリックで拡大↓ その後、能面の写真を「もっと美人にして」というプロンプトを含め、いろいろなプロンプトによる生成結果の差異が紹介されました。しかし、いずれも作者のイメージには、なかなか近づけられないという事実もあるとのことでした(麻生)。 プロンプトの工夫や違いによって、どのように変化させられるか?といういくつかの事例や、動画生成AIのツールと作品の紹介(斎藤・井手)等に引き続き、画像生成AIの問題点の指摘(城戸崎)、技術的な内容を含めた今後の予測(河合)、についての説明が
2月11日


特別顧問:輿水大和先生
特別顧問:輿水大和先生 顔学会30周年の特別寄稿文「顔学会は学術的法事 」について、なぜ「法事のような場」が必要なのか。輿水大和 先生が語る、顔学会の歴史から、学術コミュニティのかたち、輿水先生のお人柄をも感じられます。最後には学会をやめるな!その意味と覚悟を語って頂きました。
2月10日


化粧文化研究者ネットワーク 第72回研究会報告
テーマ「がん治療におけるアピアランスケア~最近のトピックもふまえて~」 ■講演者:野澤桂子氏(目白大学看護学部看護学科教授、臨床心理士) ■日 時:2025年12月6日(土)14:00~16:45 ■会 場:資生堂汐留ビル3F 306会議室 ■形 式:対面とオンラインのハイブリッド 今回の研究会では、日本におけるアピアランスケア(がん治療に伴う外見変化へのケア)の第一人者である野澤桂子氏に「 がん治療におけるアピアランスケア~最近のトピックもふまえて~」というタイトルでご講演いただいた。 導入では、がん治療の副作用と言えば、一般人が想像するのは脱毛であるが、実際には、2割にも満たず、むしろがん治療で最も多い副作用は手術による傷跡であることがデータによって示された。私たちの「がん」に対する認識は、いかにメディアが流布するイメージに左右されているかが明らかになった。 次に、外見の変化が社会生活に与えた影響として、体調変化ではなく外見の変化を理由にネガティヴ行動が起こっていることを話された。現在、アピアランスケアが注目されている背景としては、がん治
1月13日


第74回顔学オンラインサロン開催報告
2025年12月9日(火) 「日本における肖像画の視線―なぜこちらを向かないのか?」 話題提供:岩井茂樹氏(大阪大学日本語日本文化教育センター) モナリザのように西洋画の人物画には、視線を私たちの方に向けてくるものが多く見られるが、それに対し、日本画の場合はどうでしょう?というテーマで、ご講演いただきました。とりわけ明治時代以前の浮世絵を含めた日本画の多くは、視線を私たちに向けず、顔も正面を向いていない作品が多いということです。その理由としては、 ・「みる」ということは男女が関係を結ぶという意味がある ・視線を合わせることでの取り込まれるという恐怖がある ・目に注目が集まりすぎる 等が考えられるとのことです。 数は少ないが、以下のような視線をこちらに向けている作品もあるとのことで、これらの作品について、画像を交えながら詳細な解説をしていただきました。 ①戦国武将の肖像画(菩提寺に行かなければ見ることのできない無名の作品等) ②女性の幽霊画 ③美人画(祇園井特の作品に多い) ④役者絵(歌川派の版画) 絵の中の人物が目を逸らすことにより、絵の中だけで
2025年12月10日


日本顔学会関⻄支部 第5回研究会
2025年8月25日(月)、大阪工業大学にて日本顔学会関西支部第5回研究会を開催し、50名を超える皆様にご参加いただきました。今回は、日本顔学会を牽引されている3名の先生方によるご講演に続き、「顔学研究の未来」をテーマとしたパネルディスカッションを行いました。 まず、日本顔学会副会長であり早稲田大学先進理工学部教授の森島繁生先生より、「バーチャルヒューマン研究の未来予報図」と題してご講演をいただきました。フォトリアルな顔CG動画像制作における近年の代表的な技術をご紹介いただき、顔写真一枚から生成されたリアルな動画像や、多視点から俯瞰可能な三次元復元のデモンストレーションには、会場から驚きの声が上がりました。森島研究室の豊富な実績を基盤としつつ、世界的な研究動向を交えた内容は、飛躍的な技術の進展と新しい時代の到来を実感させるものでした。 続いて、甲南女子大学人間科学部教授の米澤泉先生より「スマホ時代の顔と化粧文化」と題してご講演いただきました。顔学会30周年記念シンポジウムで開催された「未来の顔コンペティション」のグランプリ作品にも触れながら、顔に
2025年11月18日
化粧文化研究者ネットワーク第72回研究会ご案内
化粧文化研究者ネットワーク そして 顔学会 の皆さま すでに木枯らしが吹くなど、急に寒さがやってきた感じの今日この頃ですが、 皆様いかがお過ごしでしょうか。 さて、年の瀬近くの開催になりますが、 「化粧文化研究者ネットワーク第72回研究会」開催のご案内を申し上げます。 ぜひ多くの方々のご参加を期待しております。 化粧と化粧品に関わる研究交流グループ「化粧文化研究者ネットワーク」が設立されてから、ことしで20年。ささやかながらも着実に回を重ね、今回は72回目の研究会となります。 これまで同様に今回もハイブリッドでの実施になりますが、ご都合のつく方とは現地でお会いし交流を深められればなお幸甚に存じます。 皆さまのご参加をお待ちしております。 2025年11月吉日 代表 北山 晴一 【 記 】 【日時】 2025年12月6日(土) 14:00~16:45 【会場】 資生堂汐留ビル3F 306会議室 東京都港区東新橋1-6-2 【形式】 :対面とオンラインのハイブリッド ※前日までにZoomミーティングID、パスコードをメール送付
2025年11月17日


化粧文化研究者ネットワーク 第71回研究会報告
テーマ:「ホーユーヘアカラーミュージアム見学会」 ■日時:2025年9月16日(火)13時30分~15時 ■見学先:ホーユーヘアカラーミュージアム (公式サイト https://www.museum.hoyu.co.jp/) ■住所:愛知県 名古屋市 東区 徳川町903 今回はホーユーヘアカラーミュージアムのご協力で、化粧文化研究者ネットワーク会員向け見学会を組んでいただきました。また、希望者のみ、第二部として2024年夏から試験販売を開始しているLUCENA cosme tattoo(注)の担当者のお二人、藤井淳さん、山口真吾さんよりセミナー形式でお話をうかがった後、実際に体験をしました。 ホーユーヘアカラーミュージアムは、2023年にホーユー株式会社の100周年を記念して開館した日本初のヘアカラーに特化した博物館です。今年春には、せたがや文化財団生活工房と共催で「ヘアカラー展 なぜ染める、なぜ染まる。」展を催しています。館内でも説明されていますが、この企画展では、目的や仕上がりによって4タイプの製品(ヘアカ
2025年11月11日


第30回日本顔学会大会(フォーラム顔学2025)開催報告
2025年11月1日(土)〜2日(日)の2日間にわたり、第30回日本顔学会大会(フォーラム顔学2025)が早稲田大学 国際会議場 井深ホールにて開催されました。この会場は、今年3月の学会30周年シンポジウムをはじめ、学会設立の当初から集会を多く行ってきた、縁のある会場です。当日は早稲田祭とも重なり、キャンパス全体が賑わいに包まれていました。東京での開催は、2020年の第25回大会(コロナ禍によりオンライン開催)以来です。 「顔学の新地平」をテーマに掲げた本大会では、⼝頭発表28件、ポスター発表25件、実演を含む作品展示5件、スポンサー展示6件のエントリーがありました。閉会の辞では、参加者総数が256名に達したことが発表され、盛況のうちに幕を閉じました。 発表件数の増加に伴い、各セッションの発表時間はコンパクトになりましたが、活発な質疑応答が行われ、とくに若い研究者の発表に対しては、今後の研究への鋭くも温かいエールが感じられました。2日目の授賞式では、阿部会長および菅沼前会長より、AIやテクノロジーの進展に伴う研究分野の拡張、医療・美容分野への応用
2025年11月4日
bottom of page
.png)