第65回顔学オンラインサロン開催報告
- kaogakunlcollab
- 2月13日
- 読了時間: 2分
更新日:10月3日
2025年2月4日(火)
「試験管の中で人間の顔が創れる!?~人工全顔皮膚モデルの開発と応用性について~」
話題提供者:宮地克真氏
(日本メナード化粧品総合研究所 研究技術部門 技術開発部II 応用細胞研究グループ)
人工的に組織を作り上げることの難しさを、細胞レベルから丁寧にわかりやすく、先端的な内容をお話しくださいました。
前段、人体は60兆個の細胞でできていると当たり前に思っていたので、最近は37兆個の細胞になっている、ということを専門外からはまず興味深く思いました。その細胞の種類は270種、皮膚の細胞も15種類あることなど、単に数であること以上に、細胞の持つ機能の不思議さを感じました。
また科学雑誌や新聞の科学欄などで知る、幹細胞、iPS細胞、クリスパーキャス9という遺伝子を組み替える鋏がここで登場するのか、などなど、お話はオンラインサロン史上、とても新鮮で興味深く思いました。

フォーラム顔学2024で展示された人工皮膚モデル
顔の立体のまま培養皮膚が作れる画期的な技術の開発から、オーダーメードの皮膚テストが可能となり、血管の導入で人工皮膚を長く生かすことができ、培地に皮膚の下層の結合組織や脂肪が自由に作れる未来を...思い描いてしまいますね。
幹細胞から表皮と真皮が重なった皮膚構造を作り出すことの大変さ、平面であることと顔のような立体であることは、格段の違いがあることに、サロンが終わってしまってからその実現の難しさに改めて思い至りました。
今後はドナーのバリエーションに対応することに挑まれているということで、ご研究のさらなる深まりをまた伺えますことを楽しみにしております。

フォーラム顔学2024で着想と構想において顔学構築にインパクトを齎す研究として、
学会よりその功績が顕彰され、「菅沼賞」を受賞しました。
記:宮永美知代
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武庫川女子大学薬学部
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