学会誌「編集後記」
- kaogakunlcollab
- 10月31日
- 読了時間: 2分
日本顔学会誌第25巻1号(全論文収録・電子版)は2025年12月末に発行予定です。
その中から「編集後記」をチラッと紹介いたします。
編集後記
2025年は顔学30周年にあたります。2025年3月には「顔学30周年記念シンポジウム」が開催されました。シンポジウム実行委員長の菅沼薫先生にお願いした巻頭言から、その盛況ぶりが伝わってきます。また顔学30周年特集企画として、長年にわたり顔学を牽引されてきた原島博先生、輿水大和先生、馬場悠男先生から、顔学のこれまでとこれからというテーマで特別寄稿を寄せて頂きました。記念シンポジウムで特別講演をされた森島繁生先生、米澤泉先生からも講演に関連した特別寄稿を寄せて頂きました。顔学のこれまでの30年間と今後の展望に思いを馳せることができる、そんな特集企画になっています。投稿論文は4編の学術論文、3件の研究ノートという構成になっています。いずれも顔学の進展に大きく貢献する可能性のある論文です。今号はボリュームも多めになっておりますが、皆様のご尽力のおかげで無事刊行に至りました。深くお礼申し上げます。
ところで、米澤先生の特別寄稿でも触れられていますが、30年前の1995年といえばいわゆるプリントシール機の代名詞でもある「プリクラ」が発売された年だそうです。顔を寄せ合った写真がシールになって持ち歩ける、今思えば画期的なことでした。それから30年、スマホが登場し、写真はいつでも無料で撮れる、そんな時代になりました。ところが今でも若者たちはお金を払って写真を撮って、「盛り」加工の数々を楽しんでいます。顔学という観点からも、とても興味深い現象だと思います。そこで私も勇気を出して30年ぶりを撮ってみました。一緒に写っているのは、今年から編集幹事を務めて頂いている松下戦具先生(実は家が近所)と、たまたま居合わせた学生です。「私が撮っているものは一体何なのだろうか?」という気持ちにもなってきます。ご笑覧ください。

(日本顔学会誌編集委員長 高橋康介)
.png)







コメント