第58回顔学オンラインサロン
「Zoom席描き似顔絵、第2回似顔絵バトル」
2024年6月4日(火)
(以下敬称略)
司会進行: 斎藤忍
席描き似顔絵制作: 宇田川のり子,中野英明,中村剛,吉村まゆみ,宮永美知代,松永伸子,麻生りりこ
追加似顔絵制作:大岡立、斎藤忍、阪西明子、橋本憲一郎
日本顔学会所属の似顔絵作家を中心とした11名による、Zoomでの席描き似顔絵が行われました。
Zoom画面越しに挙手したいていただいた方がモデルとなり、7名が同時に似顔絵を制作していきます。合計5組(4名+2ショット1組)のモデルを描きました。また、上記7名の他、4名の似顔絵作家が、当日のキャプチャ画面を参考にしてモデルの似顔絵を追加で制作しました。いずれの似顔絵作品は以下のURLにアップしてありますので、ぜひご覧ください。
似顔絵制作時間は1名9分で、制作が完了する9分間の間には、阿部会長を含めた、歴代会長による「私が今までに描いてもらった似顔絵」の紹介をしていただきました。歴代会長それぞれが、過去に遡った「自身がモデルとなった」かなり古い作品まで大切に保管されていました。また、それぞれの専門分野の視点で、詳細に分析されているところにも、顔学会全体の引き出しの多さも実感させられる、圧巻のプレゼンテーションでした。同時にそこには、顔学会の歴史が圧縮されていて、タイムスリップをしたような楽しさも味わうことができました。
歴代会長による似顔絵紹介の間、Zoom画面上では画面共有でプレゼンテーションのスライドが写されている傍らで、作家の皆さんが真剣に作品を制作している表情と、モデルとなった人のやや緊張した表情などが、リアルタイムで同時に見ることができたのもZoom席描きの楽しみ方だったように思います。
通常、似顔絵の席描きはモデル1人(あるいは数人)を1作家が描きますが、Zoom席描きでは、1人のモデルを数名の似顔絵作家が同時に制作するため、それぞれが違った角度、異なったアプローチによる、多様な表現の似顔絵作品が制作されることになります。そのため「こういう見方もあるんだ」 「こんな風に見えるんだ」「こんな顔をすることもあるんだ」 というように、モデルは自身の顔を、客観的、俯瞰的に見つめ直すきっかけになったとも思います。
Zoom席描きの後には、質疑応答が行われました。似顔絵は理論では説明しきれないような感覚的な部分も多いということもあって、活発な意見交換が行われました。
参加した似顔絵作家の主な作品は以下で公開されています。
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次回の顔学オンラインサロン(7月9日)は、花王株式会社 スキンケア研究所の平あき津氏に話題提供いただきます。ご自身が長年研究調査されている「顔」の印象認知に関する題材を中心にご紹介いただきます。「顔」に対する意識を変えるかもしれない、科学的な視点での興味深い研究のお話が伺えると思いますので、是非、ご参集ください。
記:斎藤忍
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武庫川女子大学薬学部
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